ためしてガッテン「血糖値がみるみる下がる!謎のポーズで体質改善SP」から考える

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ためしてガッテン「血糖値がみるみる下がる!謎のポーズで体質改善SP」から考える

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血糖値対策としてのスロートレーニング

2018年10月3日のNHKためしてガッテン

2018年10月3日のNHKためしてガッテンは、血糖値対策スペシャルでした。血糖値を上げない食べ方とか血糖値を考えたメニューとかの話と思いきや、筋トレのお話でした。

まずは、番組内容から紹介します。血糖値を下げるための王道は食事制限とウォーキングだとわかっていても、なかなか続けられないのが人間。そんな人に朗報があるといいます。1週間のうちたった2日、それも20分ほど行うだけでOKというから驚きです。そして実際に異常値だった血糖値が数か月で正常になるという報告も。それが、ガッテン命名「ピントレ」ことスロースクワットだというのです。大きく太い下半身の筋肉を動かすことでエネルギーを効率的に消費し、しかもスクワットをスーパースローで行うことで、筋肉自体がエネルギーを消費しやすいものに変化するという話です。しかもその変化が、おなじみの筋肥大で基礎代謝量が増えるということではなく、「赤筋」と「白筋」に区別される筋肉の質が変わるというのです。

「白筋」が「桃色筋肉」というスーパー筋肉に変わる

「白筋」が「桃色筋肉」変わるという説明は、ためしてガッテンのホームページから抜粋させてもらいます。(以下抜粋)

新・夢の血糖値対策!「桃色筋肉」をつけよう
糖尿病対策として、いま医学界でも大注目されているのが「スクワット」。全身の筋肉の7割を占める下半身の筋肉を動かすことで、エネルギーを効率的に消費できるからです。
また器具を使わず自分の体重だけを負荷とする低強度のスクワットを繰り返し行うと、筋肉の「質」に変化が起こります。人間の筋肉は、持久力に優れ、脂肪を消費しやすい「赤筋」と、瞬発力に優れ、糖を消費しやすい「白筋」で構成されていますが、低強度のスクワットを続けると、なんと白筋が「桃色筋肉」に変化! これは白筋の細胞の中に、ミトコンドリアという器官が増えたことを示しています。ミトコンドリアは脂肪を燃やして、エネルギーを生む能力があります。つまり桃色筋肉は、もともとの糖だけでなく脂肪もダブルで消費できる、糖尿病対策にうってつけのスーパー筋肉なのです。

※「桃色筋肉」は正式な名称ではありません。正式には「2a」や「FTa(Fast Twitch a)」と呼ばれています。

(以上抜粋)

めっちゃ気になる桃色筋肉

この「桃色筋肉」が気になって、調べてみました。「Fast Twitch a」で検索すると色々出てくるのですが、英語が苦手な私には理解できません。語学力もヘタレなシニアですので、分からないことを調べるのにも苦労するのです。そんな中、日本語で説明してあるサイトをいくつかみつけました。

筋線維のタイプ:疲労特性,筋力発揮特性,筋線維組成,運動単位のタイプと筋線維のタイプ

筋繊維タイプと腱の役割

骨格筋に与える運動負荷の影響 – J-Stage

これらの解説によると、筋肉は「赤筋」「白筋」の2種類というよりも、「赤筋」「白筋タイプ1」「白筋タイプ2」という3つの筋肉が存在するようなのです。てっきり2種類だと思っていたのでこれにはびっくり。世の中知らないことがまだまだ多いです。

そして、「白筋タイプ1」「白筋タイプ2」の割合は瞬発力を要求されるとか持久力を要求されるとかいった運動の種類によって変化するらしいです。「白筋タイプ1」は「赤筋(遅筋-持久力に優れる)」と「白筋タイプ2(速筋-瞬発力に優れる)」の中間の性質を持つようです。これを踏まえてためしてガッテンの「桃色筋肉」を考えてみると、スロースクワットというゆっくりとした刺激を与え続けられた結果、「白筋タイプ2(速筋-瞬発力に優れる)」がより持久力を発揮できる「赤筋」に近い「白筋タイプ1」に変化したということでしょう。

本当に夢のようなトレーニングなのか

「白筋タイプ1」は「赤筋」で消費する「脂肪」と「白筋タイプ2」で消費する「糖」を両方消費できるスーパー筋肉だということでした。つまり、スクワットは、本来糖しか消費しない筋トレですが、スローで行うことでウォーキングなどの持久運動の効果も併せ持つということになります。確かに、スクワットだけしていても、ウォーキング効果があるなら夢のような話です。ただ、「白筋タイプ1」が増加しても「白筋タイプ2」は減少しているのならば、糖の消費は若干少なるような気もします。また、筋トレで「白筋タイプ2」を使ってして糖をウオーキングで「赤筋」を使って脂肪を消費している人なら、「白筋タイプ1」が増えたとしてもスロースクワットの効果がそれを上回ることがないように思います。ためしてガッテンが冒頭に言っているように、あくまでわかっていても続けられない運動嫌いの人のための選択肢であるように思います。

そんなことをいいながら、週2回、20分でウォーキングなんかもしなくていいなら自分もそちら側にいこうかなと悩んでしまう今日この頃です。

*「白筋タイプ1」が変化することについては自分なりの理解ですので、誤った部分があるかもしれません。詳しい方がいらっしゃいましたらコメントで誤りをご指摘いただけるとありがたいです。