筋肉だけを増やすのは難しい
体脂肪を減らしながら筋肉を増やすのは至難の業
筋トレというと体脂肪を減らして、筋肉と筋肉の境目がハッキリ見えるイメージがありませんか。腹筋ならば6パックいう腹筋が割れている状態です。ところで、腹筋が割れて見えるには、体脂肪を減らす必要があります。多くても15%以下にする必要があるでしょう。そもそも、誰でも腹筋はもともと割れています。それを皮下脂肪が隠してしまっている状態です。そこで、その皮下脂肪を減らしていくと、腹筋の境目がハッキリ見えてきます。合わせて筋トレで筋肉を増やし、腹筋の厚みを増していけば、6パックのようなバキバキの腹筋になります。しかし、体脂肪を減らしながら、筋肉を増やすのは実はとても難しいことなのです。
筋肉が発達するためには体にエネルギーが必要
運動だけで痩せるのはとても難しいので痩せようとすると食事制限が必要です。しかし、食事制限で糖質を減らしたり、カロリー制限を行ったりすると、当然、体の中のエネルギーは不足します。みなさんも学校で習ったと思いますが、炭水化物は熱や力の元になる栄養素です。食事制限をするとこの炭水化物を減らすことになるので、体はエネルギー不足になります。エネルギーが不足したまま、運動しても筋肉は本来の力を出すことができないので、思うように発達させることができません。さらに悪いことに、エネルギー不足を補うために、タンパク質を分解してエネルギーを確保しようとするので、タンパク質でできた筋肉が分解されてしまうことになります。筋肉を増やすために筋トレしていいるのに、一方で筋トレのエネルギーを生み出すために筋肉が分解されていく。これでは、いつまでたっても効果を上げることはできません。体の中にエネルギーが満たされた状態でないと筋肉は発達しませんので気をつけましょう。
筋肉の発達には太っている方が有利
ボディビルダーは筋肉を大きくするために、一旦太るという話を聞いたことがないでしょうか。筋肉を増やすために、脂肪を増やして体にエネルギーが満ち足りた状態にする訳です。つまり、筋肉を増やそうとした時に、脂肪も増えていくのが理にかなった状態です。ボディビルダーは太る時期、筋肉を付ける時期、脂肪を減らす時期のように切り替えながらトレーニングを行っています。そう考えると痩せた人が筋肉を付けるより、太っている人が筋肉を付ける方が簡単なのかもしれません。ただ、筋肉美を誇るようになるためには脂肪を減らす必要がありますので、太り方にもよるのは言うまでもありません。ともかく、体がエネルギー不足にならないように、無理なダイエットと激しい筋トレの組み合わせにはならないようにしましょう。特に仕事帰りにフィットネスクラブで運動したり、早朝にランニングをしたりするとすきっ腹で運動することになりがちです。これでは効果がでませんので、運動前にすぐにエネルギーになるものを口に入れておくのも大事です。