トレーニング時のマスク着用の徹底に必要な事
フィットネスジムでもコロナウイルスの感染症対策が求められています。換気の徹底や人が良く触る場所のアルコール消毒など運営側に求められる対策もあれば、体調の悪い時や発熱時には利用を控える、入店時には手指のアルコール消毒を行う、人と離れてトレーニングを行う、マシンを利用した後は自らアルコール消毒する等々、利用者自身が行うべき対策もたくさんあります。飛沫感染の防止からマスクの着用を必須としている所も多いでしょう。
マスク未着用やあごマスクは注意喚起の対象
私の通っているフィットネスジムでもマスクは必ず着用することとなっており、注意喚起のための貼り紙があります。その内容というのが「トレーニング時のマスク着用は必須です。スタッフ在館時以外でもカメラで記録しておりますので、着用されない方は注意喚起の対象となります。また、あごマスクも注意喚起の対象になりますので、正しく着用ください。」というものです。
この貼り紙をみて、思いついたのがこのマンガです。
注意喚起って意外に難しい
実際にフィットネスジムに来ている人を観察していると、正しくマスクを着用している人もいれば、鼻を出している人、あごにかけている人、耳にかけている人など様々です。さすがにマスクをしていない人はめったに見ないですが、途中から完全にマスクを外している人はいます。
さて、このようにマスク着用がフィットネスジムの新しいルールとなっている以上、ルールを守らない利用者には、先の貼り紙のように注意喚起の必要があります。しかし、これがそれほど簡単な事ではありません。
息が苦しくて思わずマスクを外す人もいれば、周りに人がいないのでソーシャルディスタンスが確保できていると考えてその間外す人もいます。普段から鼻を出すようなマスクの付け方をする人もいるでしょう。熱中症の危険や心拍数の過度な上昇なども考えると、どこまで徹底するのが良いか判断に迷うこともあります。
第一、誰が注意するのでしょう。利用者同士が注意をするとトラブルに発展しかねませんから、ここはスタッフが注意することになると思いますが、スタッフと言えども、あまりやりたくない役目だと思います。
人が関わらなくても注意できるシステムの必要性
人に注意するのは、とても嫌な役回りです。それでもあえて果たさなければならない時はありますが、できればそういった機会をなるべく減らしたいものです。
最近のフィットネスジムは、ICカードで認証して、入館許可を出し、防犯カメラでスタッフ不在時の安全を確保しているところが多くなっています。そこで、防犯カメラと顔認証システムを使い、自動で注意喚起を行うシステムを作ることはできないでしょうか。
例えば、マスクをしていない利用者を顔認証で会員情報と照合し、ルールを守らない頻度や時間に応じて、注意を促すメールを送信したり、入店時に警告メッセージを流したり、入店そのものを拒否したりすることができるようにします。これだと、スタッフの負担になることはありませんし、利用者もスタッフから直接注意を受ける訳ではないのでトラブルになりにくいでしょう。
出退管理や事件事故の記録映像として現システムを使うのではなく、利用マナーの向上に役立つようにシステムをバージョンアップできれば、より安全安心なフィットネスジムの運営ができるようになるのではないでしょうか。