風邪と運動
体調の悪い時は無理しない
風邪をひいてしまいました。熱はほとんどないものの、頭痛、咳、鼻水、声がれがずっと続いています。おかげで、この2週間、運動からは遠ざかっています。それどころか、仕事をなんとかこなして帰宅するや否やベッドで横になって過ごす毎日です。
軽い風邪ぐらいでは筋トレを休まないという人達がいます。一部では、運動で積極的に汗をかけば、体温が上がって早く治ると信じられているようです。言うまでもないことですが、風邪の時に運動するのは、悪化させることはあっても、早く治ることはありません。運動して早く治ったなら、運動しなかったらもっと早く治っただけのことです。風邪の時は、体がウィルスと戦っている時です。そんな時に、筋肉を傷めつける筋トレを行ったらどうなるかは少し考えればわかるのではないでしょうか。ウィルスとの戦いに加え、筋肉の修復にも力を注ぐことになり、2重に体力を消耗することになります。しかも、筋トレの効果自体も思わしいものにはならないでしょう。
トレーニングを休みたくない気持ちは理解できますが、風邪の時は、まず十分休養して早く治し、その後トレーニングに励むのが王道だと思います。
無理はしない主義の落とし穴
私は、常日頃から無理はしない主義なので、風邪かな?と思ったらまずトレーニングを休んで様子を見ることにしています。2,3日様子を見て、風邪ではなさそうだと判断したらトレーニング再開ですが、風邪が確定なら良くなるまでは休養です。しかし、このようにしていると困るのが、季節の変わり目など体調を崩しやすい時期はどうしてもトレーニングの回数が減りがちになることです。このようにトレーニング回数が目に見えて減ってくると少しぐらいの不調でも休まないで頑張ろうと思ってしまうのは、私だけではないでしょう。今回もここに落とし穴がありました。
そして、今回、この「これぐらいなら大丈夫」という判断に裏切られることになってしまったのです。仕事が忙しくなる時期で、元気でもトレーニングできない日が増えそうなので、つい無理をしてしまいました。といってもちょっと「喉が変」というレベル。運動をしてフィットネスクラブを出る頃には完全に不調は解消されたと思った程です。
どんどん悪化する症状
ところが翌日、症状が悪化。忙しい時期に休むこともできず、何とか平日を乗り切り、週末へ。土日をおとなしく過ごせば復活かと思っていたらとんでもない。翌週には声がほとんど出なくなってしまいました。もちろん、運動なんて絶対ムリです。そして、冒頭に書いた通り、仕事から帰ってくるとベッドに倒れ込むようにして、横になる毎日です。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。ちょっと「喉が変」というレベルで無理をしたのがたたったのでしょうか。もちろん、運動したことがこんなにもこじらせる原因になった訳ではないと思います。忙しい時期にどうしても仕事で無理をすることもあったからです。
でも、もしあの日運動せずに大人しく帰っていたら、もしかしたらその後の経過は全く違ったものになったかもしれません。無理の利かない年齢ですので、やはり転ばぬ先の杖のつもりでトレーニングを休む勇気がなにより大切なのかもしれません。