女性のダイエット目的のジム通いはもう古い?
フリーウエイトを使う女性トレーニーが増えてきた
最近ではマシンゾーンだけではなく、フリーウエイトゾーンにも女性の進出、目覚ましいものがあります。マッチョの男性の専用スペースの感があったフリーウエイトゾーンですが、トレーニングに励む女性の姿があるだけで、ちょっと華やいだ感じがします。
モデルのようなスリム体型から健康的な肉体美へ
美しさの基準は時と共に変化します。ファッションモデルのようにスリムな体型がもてはやされる風潮から、適度に脂肪と筋肉がある健康美へと意識が変わってきています。
ファッションモデルの拒食症や栄養失調などを原因とする死亡が、2006年頃から立て続けに報道され、これに危機感を抱いた各国政府や業界団体などが痩せすぎモデルの起用規制に乗り出しました。有名なところでは、2012年に世界19カ国の「VOGUE(ヴォーグ)」5月発売号の誌面で読者に向けて発表された「ザ・ヘルス・イニシアティブ」声明やディオールやルイ・ヴィトンなどを有する「LVMH」とグッチやサン・ローランなどの「ケリング」が2017年に出した共同声明などがあります。どちらも、痩せすぎモデルを起用しないことで(精神的にも肉体的も)健康的なボディイメージを推進しようとしています。
このような流れの中、マスコミやソーシャルメディアで筋肉の重要性や食事を減らすだけのダイエットの危険性などが再三訴えられたことが、女性の美しさに対する意識改革につながったのではないでしょうか。これには、アスリートの方々やトレーナーのみなさんのお力も大きいと思います。
ダイエット目的でなく筋肉を付けたい女子が増えている
そして昨今、ダイエット目的でスポーツジムやフィットネスクラブを利用するというより、筋肉を付けることを目的にする女性も増えてきました。そして、その目的のためにマシンを利用する女性は以前から多かったのですが、最近ではフリーウエイトを扱う女性もみられるようになりました。
マシンにはマシンの良さがありますが、トレーニングを重ねるにつれてバーベルやダンベルといったフリーウエイトを取り入れていった方が効果的なトレーニングができます。これは、男性に限った事ではなく、女性にもいえることです。
まだまだ、フリーウエイトゾーンでトレーニングする女性は多くはありませんが、まだ足を踏み入れていないのならぜひ経験していただきたいものです。その際は、パーソナルトレーナーなどについてひと通りの基本を教えてもらうことをお勧めします。見よう見まねのトレーニングでは、怪我のリスクが高いですし、第一効果が出ないと思います。
ところで、女性のフリーウエイトゾーン進出は好ましいことですが、男性陣にとっては気になってトレーニングどころではなくなるかも知れませんね。ということで、そんな心配を4コマ漫画にしてみました。