見落としがちなプロテインのカロリー
プロテインで積極的にタンパク質を摂る
最近、老人でも肉を食べようという健康企画がテレビや雑誌で取り上げられます。そこに登場するのは高齢でありながら若者顔負けに肉を食する方々。肉を食べるから年を重ねても健康なのか、それとも健康だから肉を食べることができるのかは、検証していただく必要があると思いますが、体を作る元になっているのがタンパク質ですので、高齢者であってもタンパク質が不足するのはよくありません。
ところで、人が健康に生きていくには、体重1kgにつき1gのタンパク質が必要と言われています。つまり、60kgの体重の方なら60gのタンパク質を1日の食事で摂っていく必要があるということです。これは朝昼晩の食事をきちんととっていればそれほど難しいことではありません。ただ、筋トレをしていると、筋肉を作り出すのにたくさんのタンパク質が必要になりますので、通常の1.5倍から2倍のタンパク質を摂ると良いでしょう。これだけの量になると食事だけで賄うのはなかなか大変ですので、プロテインを補助的に使うのも有効です。また、プロテインは、高齢であっさりとしたものに嗜好が移って肉を沢山食べることができなくなった粗食の方の味方にもなってくれます。
プロテインにもカロリーはある
プロテインを飲む際に陥りがちなことがあります。それは、プロテイン太りです。プロテインにもカロリーがあります。確かに肉などと比較すると調理に油が使われませんし、タンパク質以外の不純物も極力少なくしているので、効率的な食品です。しかし、運動せずにプロテインだけを摂取しても筋肉は付かず、余ったエネルギーは脂肪として体に蓄えられてしまいます。
ちなみに私が愛飲しているプロテインのパッケージを見てみると、一食33gあたり132kcalと書いてあります。食品で言うと蕎麦(そば)が130kcalぐらいですので、蕎麦を一食余分に食べているのと同じです。
粗食の方がプロテインを補助的に使う場合は、総摂取カロリーの問題は起きにくいでしょうが、食事で栄養が取れている方が、筋肉を十分刺激できていないのにプロテインを過剰に摂取するとカロリー過多になる可能性があります。プロテインを飲み始めたら体脂肪計に乗って、効果的にタンパク質が使われているかに気を配りましょう。