筋トレを始めた初心者が気を付ける事
筋トレ初心者は無理をしがち
どういう経緯であなたが筋トレを始めようと思われたのかはわかりませんが、今まで足を踏み入れなかった世界に飛び込んだというのは、何かあなたを突き動かす大きな力が働いたのでしょう。人は現所維持を好む傾向があります。変化の中に飛び込むより、今まで通りの方が、精神的にも体力的にも楽だからです。にもかかわらす、現状維持ではなく変化を求めたのであれば、そのエネルギーは大きなものです。モチベーションが高い状態と言い換えてもいいでしょう。
そのため始めたばかりの頃は、無理をしがちです。スクワットを10回と決めてあっても、30回ぐらいやってしまうのが最初の頃です。運動そのものが目新しく精神が軽い興奮状態にありますから、疲れもそれほど感じません。そのこともあって、本人は無理しているつもりがなくても、オーバーワークになりがちです。
効果を得る一番の近道はケガをしないこと
筋トレで成果を出すには、継続することが必要です。1年間でめざましい効果を上げても、運動を続けなければ元に戻ってしまいます。元に戻ってもいいのなら、始めから何もしない方が楽です。さて、継続を阻むひとつの要因が、怪我や故障です。一流アスリートは常に怪我と闘っています。これは怪我をしては、それを治して競技を続けているという意味ではなく、怪我をしないように闘い続けなければならないという意味です。怪我ばかりしていたら一流ではなくなってしまいます。
一流アスリートだけではなく、一般人も怪我をしないようにすることが、効果を得る一番の近道です。怪我をしてしまったらトレーニングができなくなります。特に張り切ってトレーニングしがちな最初の頃は特に気をつけましょう。これは、怪我だけではなく、3日坊主に終わらないためにも「張り切らない」ことは大切です。張り切ってトレーニングをするということは、キツイ運動をするということです。これが、運動から遠ざかってしまう原因になります。
腹八分目のつもりでトレーニングを
さて、具体的には、運動の腹八分目をイメージしてトレーニングを始めます。本来8回程度でもう繰り返せなくなるぐらいの重さが効果的なのですが、10回~15回をフォームを崩さずにできるような重さにしておくと安全です。特に高齢になって初めて筋トレを始めた方は、体が運動に慣れてくるまでは慎重の上にも慎重に行いましょう。筋トレは筋肉だけに刺激が加わるのではありません。関節や腱などにも負荷がかかります。どこを痛めても効果的なトレーニングができません。昔から、急がば回れという言葉ありますが、筋トレに関しては「まさに急がば回れ」「急いては事を仕損じる」が完全に当てはまります。